滑車
2019/04/24
たみのドアには滑車が、2つ取り付けてある。
ひとつは、前からあるけど、ひとつは最近つけた物。
滑車に詳しい、お客さんがアドバイスしてくれて、ドアに、滑車を取り付ける事にした。
カラカラカラと、ドアが開くと音がする。
今日は、どんな人に出会えるだろうか?
音がする度、ワクワクする。
カフェから見える景色は、いつも違う。
沢山の人で、賑わっていたイベントの、次の日が、とても静かな朝だったりする。
常連さんが、いつもの珈琲をのんでいて。
奥の席では、仲良しの家族が、今日の予定をたてていた。
昨日は、ありがとうございました。
楽しかったですね。
そんな、会話を聴きながら、朝食の準備をしていると、昨日もいい時間が、ここに流れてたんだなと、想像する。
泊まっている人、住んでいる人、一人旅の人、家族旅行の人、近所の人、働いてる人。
色んな人が、それぞれに、過ごしている。
その空間が、その時間が、
とても心地よく、居心地がいい。
たわいのない話も、恋バナも、真剣な話も、
バカな話も。
色んな話が、ここでは、繰り広げられていく。
フラットに、何者にならなくても、
話ができる場所って、なかなかない気がする。
でも、ここではそれができる気がする。
話をする。
ただそれだけの事がとても、楽しい。
よかったら、ここで一緒に話をしませんか? 話さなくも、のんびり、ぼんやり過ごすのでももちろん大丈夫です。
カラカラ滑車をまわして、その扉を開けてみてください。
2つの滑車は、思ったより軽やかに、その扉を開けてくれますよ。きっと。
(わたなべ)