「世界で一番悲しい場所、松崎。」
2015/05/17
2年前のある日、バイクで突然やってきた男の子が、今日また違う県に旅立って行きました。
たみに1年ちょっと、近所に越して1年くらいこのまちで生活をし、
合わせて2年くらいの鳥取暮らしを終え、彼はまたバイクで旅立って行きました。
彼のその背中をひとりで見送ったあと、ぼくの背中から大きなトラックがバックする音。
あたらしいこの町の住人の引っ越しのトラックがやってきました。
バイクが見えなくなって、すぐで、ドラマをみているみたいでした。
さみしがりやのたみの住人のひとりは、住人がたみから出て近所に越したり、
ヘルパーさんが滞在を終えて次の土地へ行くのを悲しんで
(もちろん同じかそれ以上に入ってくる人たちはいるけれど。)
「世界で一番悲しい場所、松崎。」と言っています。
この出たり入ったり、あたらしいものが生まれたりする感じに
くっついてくる人間のリアリティには、たくさん心がざわついて忙しいけれど、
そこにはとても繊細で大事なものごとがつまっている気がします。
(みやけ)