たみのあかり

2018/05/06

わたしが初めてここに来たのは吹雪の日でした。
初めて乗った汽車を降りて駅を出ると、
辺りも道も真っ暗だし、寒くて凍えるし、
少し不安な気持ちになっていました。
遠くの方に小さなあたたかいあかりが見えて、少し安心する。
近づくと、それがたみだとわかりました。

たみのあかりはとてもほっとさせてくれます。
遠くからも見えるそのあかりは、
そこにたみがあることを教えてくれるし、
帰る場所があるということを教えてくれる気がします。

4月からこのまちに住みはじめたわたしは
まだこの暮らしに慣れたり、仕事を覚えるのに精一杯だけど、
このあかりをみるたびにほっとして、肩の力を抜くことを思い出させてくれます。

そんなたいせつなあかりを灯し忘れる日もあるようなわたしですが、
だれかにとって帰れる場所と思えるようなあたたかさを灯し続けられるように
わたしにできることを少しずつでも考え続けたいなと思います。

これからどうぞよろしくお願いします。
(あらり)

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