私とあなたとたみの日々
2018/11/22
湿った空気に分厚い雲。カフェのテーブルにはご近所さんから頂いたお花。400円のコーヒー。スピーカーから流れるユーミン。旅立つ人と別れの言葉。
たみには、日々、たくさんの人が訪れる。
大声で笑う人、物静かな人、酔っ払ってる人、文句を言う人、遠くでクスクス笑う人、いつも何か食べてる人、心が弱ってる人、恋に夢中な人、じっとしてる人、うわの空な人、夢を語る人、欲張りな人、涙を流している人、何も語らない人、やさしい人・・・。
私はここで日々、人が持つ可能性に感動させられた。人ひとり分のパワーというのはとても弱い。でも、その弱い人同士が交わった時、化学反応のようなドラマチックな奇跡が起こったりする。その奇跡にいつも感動させられ、救われてきた。あてもなく彷徨い、迷い続けていた私に、私自身と向き合うきっかけを与えてくれた。
人という、どこまでも分かり合えない他人を受け入れるということ。それはとても勇気がいることで、優しく、幸せなことだと知った。ここには、愛が溢れている。
今まで出会えた全ての人々に、もう一度、いつかまた会えたらどんなに素敵なことだろう。遠くにいても、雲を見るたびに、輝き続けるあなたのことを想うだろう。
(にん)